
こんにちは、新潟市で活動しているおっきなでんしゃ社会保険労務士事務所、
社会保険労務士の関谷です。
アルバイトやパートを雇用している会社では、
シフト制を採用しているケースも多いのではないでしょうか。
一方で、「シフトによる」という運用だけで進めていると、
勤務時間やシフト変更、雇止めなどをめぐって認識の違いが生じることがあります。
シフト制は柔軟な働き方を実現しやすい一方で、
労働条件やシフト運用のルールが曖昧になるとトラブルにつながることがあります。
この記事では、厚生労働省の資料で示されている内容をもとに、
会社が確認したいポイントの全体像を紹介します。
各テーマについてはシリーズ記事で詳しく解説していきます。
シフト制の雇用ではどのような点に注意が必要なのでしょうか?
シフト制は柔軟な反面、労働条件が曖昧になりやすいため、トラブル防止のための管理が重要です。
シフト制は、店舗や事業の状況に応じて人員配置を調整しやすい働き方です。
一方で、
- 毎月の勤務日が変わる
- 勤務時間が変動する
- シフト変更が発生する
といった特徴があるため、会社と従業員の認識がずれやすい面があります。
そのため厚生労働省では、シフト制で働く労働者を雇用する際の留意事項を公表しています。
厚生労働省の留意事項はどのような内容でしょうか?
資料では契約締結から日々の運用、雇止め、保険関係まで幅広く整理されています。
厚生労働省の資料は大きく次の5つのテーマで構成されています。
- シフト制労働契約の締結に当たっての留意事項
- シフト制労働者を就労させる際の注意点
- シフト制労働者の解雇や雇止め
- その他(募集・採用、待遇、保険関係など)
- シフト制労働契約簡易チェックリスト
ここからは、それぞれの内容を簡単に見ていきましょう。
シフト制労働契約の締結に当たって何を確認すればよいのでしょうか?
シフト制でも勤務条件をできるだけ具体的に示すことが重要です。
シフト制だからといって、勤務条件を全て未定のままにしてよいわけではありません。
会社としては、
- どの程度働く予定なのか
- 勤務日数や勤務時間の目安はあるのか
- シフトはどのように決まるのか
といった点を整理しておくことが重要です。
労働条件通知書や雇用契約書の内容は、後々のトラブル防止にもつながります。
▶ 次の記事
「①「シフトによる」だけで大丈夫?シフト制の労働条件通知で気をつけたいこと」
シフト制労働者を就労させる際に注意することは何でしょうか?
シフトの作成や変更のルールを整備することが重要です。
実際に働き始めた後は、
- シフトをいつ確定するか
- シフト変更をどう行うか
- シフト削減をどのように考えるか
- 有給休暇をどう取り扱うか
などが重要なテーマになります。
特にシフト変更やシフトの削減は、従業員との認識違いが起きやすい場面です。
▶ 次の記事
「②シフト制の運用で気をつけることは?勤務日変更や有給休暇の考え方を解説」
シフト制労働者との契約を終了するときは何に注意すればよいのでしょうか?
シフト制だからといって簡単に雇止めできるとは限りません。
有期契約のアルバイトやパートの場合、契約期間満了による雇止めが行われることがあります。
しかし、
- 契約更新を繰り返している
- 更新が期待される状況がある
といった場合には注意が必要になることがあります。
単に「契約期間が終わるから」という理由だけで考えるのではなく、状況を踏まえて対応することが大切です。
▶ 次の記事
「③雇止めとは?シフト制労働者の契約終了で会社が確認したいポイント」
募集・採用や社会保険の取扱いはどう考えればよいのでしょうか?
募集段階の説明や保険加入の判断も重要なポイントです。
シフト制の管理というと勤務表ばかりに目が向きがちですが、
- 求人内容の記載
- 採用時の説明
- 待遇の取扱い
- 社会保険や雇用保険の加入
なども重要です。
採用時の説明内容と実際の働き方に大きな違いがあると、後々のトラブルにつながる可能性があります。
▶ 次の記事
「④シフト制の求人募集で気をつけることは?採用から社会保険まで解説」
シフト制労働契約簡易チェックリストとは何でしょうか?
会社の運用状況を確認するためのセルフチェックツールです。
厚生労働省の資料には、会社向けのチェックリストも掲載されています。
例えば、
- 労働条件を適切に伝えているか
- シフト変更ルールを定めているか
- 有給休暇の取扱いを理解しているか
- 雇止め時の対応を確認しているか
などを確認できます。
制度を理解するだけでなく、自社の運用を見直すきっかけとして活用できます。
▶ 次の記事
「⑤シフト制の雇用管理チェックリスト|会社として確認したいポイント」
まとめ
シフト制の雇用では、契約締結からシフト運用、契約終了までそれぞれの場面で確認しておきたいポイントがあります。
シフト制は多くの会社で活用されている働き方ですが、柔軟であるからこそルールを整理しておくことが大切です。
厚生労働省の資料では、
- 契約締結
- 日々のシフト運用
- 解雇・雇止め
- 募集・採用
- 保険関係
まで幅広く整理されています。
本シリーズでは、それぞれのテーマについて順番に詳しく解説していきます。

社会保険労務士 関谷聡のこの記事のポイント
シフト制の雇用管理にはさまざまな確認ポイントがあり、
それぞれを順番に理解していくことがトラブル防止につながります。
次の記事
次回は、「①「シフトによる」だけで大丈夫?シフト制の労働条件通知で気をつけたいこと」について解説します。
公式資料
「『シフト制』労働者の雇用管理を適切に行うための留意事項」(厚生労働省)
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