
こんにちは、新潟市で活動しているおっきなでんしゃ社会保険労務士事務所、社会保険労務士の関谷です。
シフト制の雇用というと、
- シフトの作り方
- シフト変更
- 契約更新
に注目が集まりがちです。
しかし実際には、募集や採用の段階での説明、社会保険や雇用保険の取扱いなども重要なポイントになります。
この記事では、採用時の説明や待遇、保険加入について確認しておきたいポイントを紹介します。
※この記事は「シフト制労働者の雇用管理で会社が確認したいポイント」のシリーズ記事です。
求人募集ではどのような点に注意すればよいのでしょうか?
求人内容と実際の働き方に大きな違いがないようにすることが大切です。
求人票や募集広告は、応募者が働き方をイメージするための重要な情報です。
例えば、
- 勤務日数
- 勤務時間
- シフトの考え方
- 賃金
などについて、できるだけ分かりやすく伝えることが望ましいでしょう。
採用時には何を説明しておくとよいのでしょうか?
シフトの決まり方や働き方の目安を共有しておくことが重要です。
採用時には、
- どの程度働くことを想定しているのか
- シフトはどのように決まるのか
- 希望休はどのように提出するのか
などを説明しておくとよいでしょう。
特にシフト制では、勤務日や勤務時間が変動するため、働き方のイメージを共有しておくことが大切です。
よくある誤解
採用時の説明は口頭だけで十分だと思われることがあります。
しかし、後から認識違いが起きないよう、必ず明示しなければならない事項については、
契約書や労働条件通知書など書面で明示する必要があります。
募集時と実際の働き方に違いがあるとどうなるのでしょうか?
募集時の説明と実際の勤務条件に大きな違いがないようにすることが大切です。
求人票では
- 週4日程度勤務
- 安定して働ける
と説明していたのに、
実際には
- 月によって勤務日数が大きく変動する
- 想定より勤務時間が少ない
という状況になると、認識違いによるトラブルにつながることがあります。
そのため、募集時の説明と実際の運用に大きな差が生じないようにすることが大切です。
シフト制でも社会保険や雇用保険の対象になるのでしょうか?
シフト制かどうかではなく、加入要件を満たしているかどうかで判断します。
時々、
「シフト制だから社会保険は関係ない」
と思われることがあります。
しかし、社会保険や雇用保険の加入は、シフト制かどうかではなく、
それぞれの加入要件を満たしているかどうかで判断されます。
そのため、
- アルバイト
- パート
- シフト制勤務
であっても、加入対象となる場合があります。
勘違いしやすいポイント
「正社員ではないから加入しなくてよい」と考えられることがあります。
実際には雇用形態だけで判断するものではありません。
会社として確認したいチェックポイントはありますか?
募集から入社後まで一貫した説明ができているか確認してみましょう。
チェックリスト
□ 求人内容と実際の働き方に大きな違いがない
□ 労働条件通知書を交付している
□ シフトの決まり方を説明している
□ 待遇に関するルールを整理している
□ 社会保険の加入対象者を把握している
□ 雇用保険の加入対象者を把握している
会社として気をつけたいポイント
採用担当者や店舗責任者によって説明内容が異なると、後々のトラブルにつながることがあります。
説明内容を整理し、社内で共有しておくことも大切です。
よくある質問
Q. 求人票に勤務日数を必ず記載しなければなりませんか?
必ず記載ということはありませんが、実際の働き方をイメージできるよう、
できるだけ分かりやすく示すことが望ましいでしょう。
Q. アルバイトでも社会保険に加入することはありますか?
あります。一定の要件を満たす場合には加入対象となります。
Q. シフト制なら雇用保険に加入しなくてもよいのでしょうか?
シフト制であることだけを理由に判断するものではありません。加入要件を確認することが大切です。
まとめ
シフト制の従業員を採用する際は、働く条件の説明や保険加入の確認を行うことが重要です。
シフト制の雇用管理では、
- 求人内容を整理する
- 採用時の説明を行う
- 待遇を整理する
- 保険加入を確認する
といった点も重要になります。
募集から入社後まで説明内容に一貫性を持たせることで、
認識違いによるトラブルを防ぎやすくなります。

社会保険労務士 関谷聡のこの記事のポイント
シフト制の雇用では、求人募集から採用後の保険加入まで一貫した説明と管理を行うことが大切です。
なお、制度や行政の考え方は変更される場合があります。実際の運用にあたっては最新情報も確認するようにしましょう。
公式資料
「『シフト制』労働者の雇用管理を適切に行うための留意事項」(厚生労働省)
次の記事
次回は、
「⑤シフト制の雇用管理チェックリスト|会社として確認したいポイント」
について解説します。
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トラブルの多くは、制度を知らなかったことや、事前の認識の違いから生じます。
日頃からルールを整え、制度を正しく理解しておくことで、防げるトラブルは少なくありません。
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