
こんにちは、新潟市で活動しているおっきなでんしゃ社会保険労務士事務所、
社会保険労務士の関谷です。
これまでのシリーズでは、
- 労働契約の締結
- シフトの運用
- 契約終了時の対応
- 募集・採用や保険関係
について解説してきました。
しかし、実際の業務では
「自社の運用で問題ないだろうか」
と感じることもあるのではないでしょうか。
今回は、厚生労働省の「シフト制労働契約簡易チェックリスト」を参考に、
会社として確認しておきたいポイントをまとめました。
シフト制の雇用管理では、契約書の内容だけでなく、
日々の運用や採用時の説明なども重要になります。
この記事では、これまでのシリーズ内容を振り返りながら、
自社で確認しておきたいポイントをチェックリスト形式で紹介します。
※この記事は「シフト制労働者の雇用管理で会社が確認したいポイント」のシリーズ記事です。
なぜチェックリストで確認することが大切なのでしょうか?
シフト制のトラブルは日々の運用の積み重ねによって生じることがあるため、定期的な確認が大切です。
シフト制では、
- 勤務日が変動する
- 勤務時間が変動する
- シフト変更が発生する
といった特徴があります。
そのため、知らないうちに契約内容と実際の運用にずれが生じていることもあります。
まずは自社の運用状況を確認することから始めてみましょう。
労働契約の内容は整理できているでしょうか?
契約時の説明内容と契約書の内容が一致しているか確認しましょう。
チェック項目
□ 労働条件通知書を交付している
□ 契約期間を明確にしている
□ 勤務日数や勤務時間の目安を説明している
□ シフトの決まり方を説明している
□ 採用時の説明と実際の運用に大きな違いがない
シフト制では、働き方のイメージを共有しておくことが重要です。
シフトの運用ルールは整理できているでしょうか?
シフトの作成や変更に関するルールを明確にしておくことが大切です。
チェック項目
□ シフトの通知期限を決めている
□ 希望休の提出方法を決めている
□ シフト変更のルールを決めている
□ 管理者によって運用が変わらないようにしている
□ 有給休暇の取扱いを理解している
シフト作成だけでなく、その後の運用も重要なポイントです。
勘違いしやすいポイント
「シフト制だから会社が自由に変更できる」と考えられることがあります。
実際には、確定した勤務予定の取扱いには注意が必要です。
契約終了時の対応を確認しているでしょうか?
契約終了を検討する前に、自社の契約更新状況を確認しておきましょう。
チェック項目
□ 契約更新の基準を整理している
□ 更新状況を把握している
□ 契約終了の理由を整理できる
□ 契約終了時の説明方法を検討している
□ 長期間勤務している従業員がいる場合の対応を確認している
契約終了の場面になってから慌てないよう、普段から管理しておくことが大切です。
募集・採用や保険加入を確認しているでしょうか?
募集時の説明と保険加入の管理も重要な確認ポイントです。
チェック項目
□ 求人内容と実際の働き方に大きな違いがない
□ 採用時の説明内容を整理している
□ 社会保険の加入対象者を把握している
□ 雇用保険の加入対象者を把握している
□ 説明内容を社内で共有している
採用時の説明と実際の運用が大きく異なると、トラブルにつながることがあります。
会社として確認したいチェックポイントはありますか?
まずは「説明した内容と実際の運用が一致しているか」を確認してみましょう。
これまでのチェック項目の中でも、
- 契約時の説明
- シフト運用
- 契約更新
- 保険加入
について、実際の運用とずれがないか確認することが大切です。
制度を知るだけでなく、自社の運用に当てはめて考えることが重要になります。
よくある質問
Q. 全ての項目を満たしていなければ問題がありますか?
直ちに問題になるとは限りませんが、見直しが必要な項目がないか確認するきっかけになるでしょう。
Q. 小規模な会社でも確認した方がよいですか?
会社の規模に関係なく、シフト制を採用している場合は確認しておくことをおすすめします。
Q. どこから見直せばよいのでしょうか?
まずは雇用契約書や労働条件通知書、シフト運用ルールなど、基本的な部分から確認するとよいでしょう。
まとめ
シフト制の雇用管理では、契約から日々の運用まで定期的に確認することが大切です。
シフト制の雇用では、
- 契約内容
- シフト運用
- 契約更新
- 採用時の説明
- 保険加入
など、さまざまな確認ポイントがあります。
今回のチェックリストを活用しながら、自社の運用状況を見直してみてはいかがでしょうか。

社会保険労務士 関谷聡のこの記事のポイント
シフト制の雇用管理では、契約内容と実際の運用にずれがないか定期的に確認することが重要です。
なお、制度や行政の考え方は変更される場合があります。実際の運用にあたっては最新情報も確認するようにしましょう。
公式資料
今回の記事は、厚生労働省の「『シフト制』労働者の雇用管理を適切に行うための留意事項」に掲載されている「シフト制労働契約簡易チェックリスト」を参考にしています。
制度の詳細や原文を確認したい場合は、厚生労働省の資料をご確認ください。
「『シフト制』労働者の雇用管理を適切に行うための留意事項」(厚生労働省)
シリーズまとめ
本シリーズでは、
- シフト制労働契約の締結に当たっての留意事項
- シフト制労働者を就労させる際の注意点
- シフト制労働者の解雇や雇止め
- 募集・採用、待遇、保険関係など
- シフト制労働契約簡易チェックリスト
について解説してきました。
シフト制の雇用管理では、契約から日々の運用までを一体として考えることが大切です。
ご相談・お問い合わせについて
当事務所が大切にしている労務管理の考え方
当事務所では、「労使双方が制度を正しく理解し、日頃から話し合える職場づくりが、労使トラブルの予防につながる」と考えています。
労使トラブルは、問題が起きてから対応するよりも、未然に防ぐことが大切です。
トラブルの多くは、制度を知らなかったことや、事前の認識の違いから生じます。
日頃からルールを整え、制度を正しく理解しておくことで、防げるトラブルは少なくありません。
社会保険労務士として、法令に基づいた適切な労務管理を通じて、働く方が安心して働ける職場づくりと、経営者が本業に専念できる環境づくりをサポートしています。
そのため、就業規則の作成・変更や労働・社会保険の各種手続きだけでなく、日々の労務相談を通じた「予防型」の労務管理にも力を入れています。
「この対応で本当に大丈夫だろうか」
「まだトラブルにはなっていないが、一度専門家に確認しておきたい」
そのようなお悩みや、「まだ相談するほどではないかもしれない」と感じる内容でも、お気軽にご相談ください。
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- 日々の労務相談
- ハラスメント防止体制の整備・ご相談
- 社会保険・労働保険の各種手続き
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